**輪廻(りんね)**とは、生き物が死んだ後、別の生を受けて生まれ変わることを繰り返す、というインド古来の考え方です。仏教はこの考え方を土台にしながら、輪廻から解放される(解脱する)ことを一つの目標として説きました。

**因果応報(いんがおうほう)**とは、良い行いには良い結果が、悪い行いには悪い結果が、巡り巡って自分自身に返ってくる、という考え方です。「情けは人の為ならず」という言葉にも通じる考え方です。

日常語になった、仏教の言葉

「自業自得(じごうじとく)」という言葉も、もともとは仏教語で、自分の行い(業)の結果を、自分自身が受け取る、という因果応報の考え方そのものを表しています。今では悪い結果に対して使われることが多い言葉ですが、本来は、良い行いをすれば良い結果が返ってくるという意味も含んだ、善悪どちらにも通じる言葉でした。因果応報は、まるで静かな水面に石を投げ入れたときに広がる波紋のように、一つの行いが、目には見えない形で周りに影響を広げ、いずれ自分のもとにも返ってくる、というイメージで捉えると分かりやすいかもしれません。