
十三宗について
日本の仏教は、大きく分けて十三の宗派があるとされています。念仏系(浄土真宗、浄土宗など)、禅系(曹洞宗、臨済宗など)、密教系(真言宗)、天台系(天台宗)、法華系(日蓮宗)、奈良仏教(法相宗など)という系統に分けられます。
なぜ宗派が分かれているのか
もともとお釈迦様は、話す相手の性質や理解力に応じて、教え方を変えていたとされています。これを**「対機説法(たいきせっぽう)」**と呼びます。同じ問いにも、相手によって異なる答え方をされていたため、その教えを弟子たちが伝え、後に経典としてまとめる中で、さまざまな教えが並び立つ形になりました。時代が進み、その数多くの教えの中から「どれを特に大切にするか」という考え方の違いが生まれ、それぞれが宗派として確立していった、というのが大きな流れです。これは優劣の違いではなく、それぞれの伝え方の違いです。
各宗派の詳しい教え・開祖については、「宗派から調べる」のページから、それぞれご覧いただけます。
宗派ごとの規模
文化庁の「宗教年鑑」によると、日本国内の寺院数は、系統によって大きな差があります。もっとも多いのは浄土真宗系で、全国に約2万1千の寺院があるとされ、次いで曹洞宗系、真言宗系と続きます。一方、法相宗・華厳宗・律宗といった奈良仏教の宗派は、大本山を中心とした小規模な体制です。ただし、寺院の数の多さは、そのまま教えの深さや価値の優劣を意味するものではありません。それぞれの宗派が、それぞれの歴史と土地に根ざしながら、大切な教えを守り伝えてきました。

