
喪主挨拶は、通夜や葬儀・告別式の締めくくりに行う、参列者への感謝の言葉です。「何を話せばいいか分からない」と不安に思う方がほとんどですが、実は基本的な型を目安にすれば、大きく外すことはありません。
挨拶に含める内容(あくまで目安)
ここでいう「型」は、「これだけは伝えておきたい」という要素をまとめたものであって、決まった台本ではありません。もしご自身の言葉で伝えたいことがすでにあるなら、この型にとらわれる必要はまったくありません。目安として、①参列へのお礼 ②故人との関係・人柄 ③生前のご厚誼へのお礼 ④今後のお願い ⑤結びの挨拶、という要素を、この順番で含めることが多いです。
気をつけたい言葉
「重ね重ね」「たびたび」「再び」など、不幸が続くことを連想させる言葉(忌み言葉)は、昔から避けられてきました。ただし、これは仏教の教えそのものというより、日本社会に古くから根づいた一般的な慣習によるものです。例えば浄土真宗では、死を穢れとは考えないため、こうした言葉を教義として避けるべきだという考え方はありません。知っておくと安心材料の一つになりますが、無理に意識しすぎる必要はありません。
長さの目安
1〜2分程度で十分です。短くても、気持ちがこもっていれば、それで十分な挨拶になります。
そのまま使える挨拶例文
先ほどの5つの要素を、実際に文章にするとこのような形になります。〇〇の部分をご自身の状況に置き換えて、そのままお使いいただけます。
「本日はご多用のところ、父〇〇の葬儀にご会葬いただき、誠にありがとうございます。皆様には生前、大変お世話になり、故人に代わりまして厚く御礼申し上げます。父は〇〇として長年勤め、皆様には公私にわたり温かいお付き合いをいただきました。生前のご厚誼に、遺族一同、心より感謝申し上げます。残された私どもは未熟ではございますが、皆様のお力添えをいただきながら、前に進んでまいりたいと存じます。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」
この通りに一言一句話す必要はまったくありません。差し支えのない範囲で、ご自身の言葉に置き換えていただいて大丈夫です。
文章にして、手元に持っておいて大丈夫
暗記しようとする必要はありません。紙に書いたものを見ながら読み上げても、まったく問題ありません。手元にメモがあるだけで、安心して話すことができます。

