精進料理とは、殺生を避けるという仏教の考え方に基づき、肉や魚を使わずに作られる料理のことです。「精進」という言葉自体は、仏道修行に一心に励むことを意味しており、料理を作ること自体も、修行の一環として大切にされてきました。
今も食卓にある、精進料理の知恵
肉や魚が使えない中で工夫を重ねた結果、動物性食材の味や見た目に似せた「もどき料理」という技法も生まれました。おでんの具材としておなじみの「がんもどき」も、その代表例です。名前の通り、豆腐を使いながら、雁(がん)の肉の味に似せて作ったことから、この名がついたとする説が広く知られています(諸説あります)。もともとは精進料理の知恵から生まれた一品が、今では和食の定番として親しまれている、というのも興味深いところです。

