一日の終わりに、仏壇や、あるいは何もない場所であっても、静かに手を合わせるという習慣を持つ方がいらっしゃいます。特別な作法は必要ありません。目を閉じ、その日にあったことを振り返り、感謝や反省を心の中でつぶやくだけで十分です。

「勤行」という、お寺の日々の習慣から

お寺では、朝と夕方に読経どきょうを行う「勤行ごんぎょう」という日課が、古くから大切にされてきました。一日の始まりと終わりに、心を仏様に向ける時間を持つという考え方です。家庭で手を合わせる習慣は、この勤行を簡略化した、暮らしの中の小さな実践と捉えることもできます。

始め方に、決まりはありません

「何を唱えればいいか分からない」と身構える必要はありません。手を合わせて、ただ静かに一日を振り返るだけでも十分ですし、ご先祖様やお世話になった方への感謝を、心の中で伝えるだけでも構いません。1分にも満たない、ごく短い時間で構わないので、まずは今日の夜、試しに手を合わせてみることから始めてみてはいかがでしょうか。